護民
ごみん
名詞
標準
文例 · 用例
日吉大宮の鎮座次第は、沢山の書物が繁簡の差こそあれ、皆口を揃へて、同じ筋を語つてゐるが、其中で「厳神抄」の伝へが、愛護民譚の一部に最よく似てゐる。
— 折口信夫 『愛護若』 青空文庫
田原栗の話が愛護民譚に関係の深いことは、貴人さすらひ以外に、うけひの一条を、若の方では松のうけひ・桃麻の呪ひの両方に分けてゐると言ふ点だけでなく、全体此話の主要人物なる左衛門・田畑之助の姓の荒木・大道寺と言ふのが、偶然に出来た名前とは思はれぬ事である。
— 折口信夫 『愛護若』 青空文庫
其外、宝比べ・申し子などいふ形式は、愛護民譚に限つた事でないから、茲には言ふまい。
— 折口信夫 『愛護若』 青空文庫
かの正本に、聴衆先刻御存知と言つた風の書きぶりが見えるのは、八太夫以前に拡つた愛護民譚と八太夫の浄瑠璃との距離を思はせるのであるが、尚他の浄瑠璃と比べては、原始的の匂ひを止めてゐたであらう。
— 折口信夫 『愛護若』 青空文庫
此書は後の愛護民譚に変化を与へる榜示となつてゐる様であるから、少しく詳しく説いて見る。
— 折口信夫 『愛護若』 青空文庫
近江輿地誌略の出来た時分の愛護民譚は、説経以前の古い形式をも存してゐたと共に、其後に作意・脚色を加へられた物語をも、雑多にとり込んでゐたに違ひなく、其だけ錯綜を極めた物語から、一筋の通りのよい物語を抽き出さうとするのは、困難であつたらう。
— 折口信夫 『愛護若』 青空文庫
バジリカ(法廷)は皇帝が護民官を半円形に列ばせて、訴訟当事者に判決を与えた状態が実感されるように遺っている。
— 野上豊一郎 『パラティーノ』 青空文庫
群衆が欲しいのは大衆の護民官たる議員が石炭の入手方法を示すことだ。
— THE FOUR WHITE DAYS 『四日白魔』 青空文庫