父殺し
ちちごろし
名詞
標準
patricide
文例 · 用例
伯父殺しを心掛けて将門が攻寄せたものならば、貞盛に斯様いふ詞の出せる訳も無い。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
戰慄すべきことに、まかり間違へば父殺しさへ敢へてするつもりで‥‥。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
かく蝮は父殺しを悪むもの故ローマ人は父殺した人を蝮とともに嚢に容れて水に投げ込み誅したと出づ。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
アア養母殺しの輪田夏子、死刑終身刑の宣告を受け、首尾よく牢を脱け出だして松谷秀子と生まれ代わり今は又養父殺しの罪に捕わる、業か因果か、無実の罪か抑も又|覿面の天罰か。
— 黒岩涙香 『幽霊塔』 青空文庫
況して其の濡衣たるや養母殺し養父殺しと云う大罪で其の人は自分の愛し憐れみ尊敬する女である、其の女を大罪大嫌疑から救い出すのに、自分の妻に成らねば厭だとは是が人間の言葉で有ろうか、余は暫し呆れて権田時介の顔を見詰めて、殆ど一語も発する事が出来なんだが、彼も余の言葉を聞く迄はと云う風で一語を発せぬ。
— 黒岩涙香 『幽霊塔』 青空文庫
テーバイの王ラーイオスは、アポローンからもし子どもを作ればその子は父殺しとなるという神託を受けた。
— WITH KYUSHU STUDENTS 『九州の学生とともに』 青空文庫
あまりにも敏速な犯罪のために、亡父殺しの犯人は分らなかったばかりか、或る国際事情のため、領事が暗殺されたことを発表しかねたので、駆けつけた副領事の計いで、即時死因を脳溢血とし一般に知れわたることを防いだ。
— 海野十三 『鍵から抜け出した女』 青空文庫
六郎が父殺しし人の、一瀬なりしことは、初知るものなかりしが、故らに迹を滅さんと、きりこみし人々、皆其刀を礪がせし中に、一瀬が刀の刃二個処いちじるしくこぼれたるが、臼井が短刀のはのこぼれに吻合したるより露われにき。
— 森鴎外 『みちの記』 青空文庫
作例 · 標準
その事件は、息子による父殺しという衝撃的なものだった。
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警察は父殺しの疑いで男を逮捕し、犯行の動機を調べ始めた。
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その小説は父殺しという行為の心理的な根を、長い時間をかけて掘り下げた。
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