鼎足
ていそく
名詞
標準
文例 · 用例
それから急に思出して、自分と藻外と三人|鼎足的關係のあつた花郷を訪ねて見ようと、少しく足を早めた。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
それから急に思出して、自分と藻外と三人|鼎足的関係のあつた花郷を訪ねて見やうと、少しく足を早めた。
— 石川啄木 『葬列』 青空文庫
支那でも雲南の光明井に唐の大歴間、三角牛と四角羊と鼎足鶏|見われ、井中火ありて天に燭す。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
鼎足いまや一を欠く。
— 清澤洌 『暗黒日記』 青空文庫
此亦、三個の石を以て象徴せられて、一列か鼎足形かに据ゑられてゐる。
— 折口信夫 『琉球の宗教』 青空文庫
教育の世界化に由って、女子の学士を出だし、更に女子の博士をも出そうとしている日本に、聡慧篤実な新進女子の次第に殖えて行くべきことは予見されますが、それらの女子の先駆として大きな炬火を執る一群の星の中に、特に鼎足の形を成しながら光芒の雄偉を競うものはこれらの三女史であると信じます。
— 与謝野晶子 『平塚・山川・山田三女史に答う』 青空文庫
こゝで神原五郎治と神原四郎治兄弟の者と大藏と三人打寄り、額を集め鼎足で談を致しました時に、人を遠ざけ、立聞きを致さんように襖障子を開広げて、向うから来る人の見えるようにして、飴屋の亭主を呼出しました。
— 三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』 青空文庫
弱點はあるが、同じく弱點のある王張二氏の所説に伍して、或は鼎足の位置を保ち得るか或は僥倖にして優勝の位置を贏ち得るかと、試に茲に發表して、學界の批正を仰ぎたいと思ふ。
— 桑原隲藏 『司馬遷の生年に關する一新説』 青空文庫