来後
らいあと
名詞
標準
文例 · 用例
」 時は五月の中旬、珍らしい晴天、 ロッペン鳥渡来後一ヶ月、 樺太は東海岸、北|知床岬の南方十|海浬、岩島は海豹島の前面、東方。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
彼に「パリュウド」をかかしめた、パリ帰来後の孤愁と象徴派との別離。
— 宮本百合子 『ジイドとそのソヴェト旅行記』 青空文庫
芭蕉を、彼の生きた時代の世相との関係でみれば、世俗的には負けていて、世事万端の流転を自然とともに眺める哲学の内容も、仏教渡来後の日本の知識人として当時に於いてもありふれたものであった。
— 宮本百合子 『芭蕉について』 青空文庫
方家の執事ともいうべき何源が口頭で伝えましたところでは、旅行中御無沙汰を致したからというのでしたが、方福山の帰来後既に一ヶ月たってのことでありましたし、また、呂将軍も御出席の筈ですと何源はいい添えたのでした。
— ――近代伝説―― 『白塔の歌』 青空文庫
元来後学僕の如きものは先生の翻訳を云々する資格のないものに違ひない。
— 芥川龍之介 『平田先生の翻訳』 青空文庫
見在書目録がどれ程広く、其等家々の文庫を含んでゐるかゞ問題であるし、渡来後、踪跡を失うた分も多からうから、此書目の登録する所を以て、所謂見在書の総計だと信じることは、到底出来ない。
— 折口信夫 『日本書と日本紀と』 青空文庫
此で見ると、元来後じては一種のわき役なのであるから、前してとは、別人でなければならぬ訣であるが、役として重いものなので、いつかして方が、其両方を兼ねてしまふ様になつたのだと思はれる。
— 「翁の発生」の終篇 『能楽に於ける「わき」の意義』 青空文庫
私どもの力では、大陸から半島への鷹法の伝来、或は渡来後の変化について、大きな口をきく資格はない。
— 折口信夫 『鷹狩りと操り芝居と』 青空文庫