散らし書き
ちらしがき
名詞
標準
writing in an irregular hand
文例 · 用例
心あてにそれかとぞ見る白露の光添へたる夕顔の花 散らし書きの字が上品に見えた。
— 夕顔 『源氏物語』 青空文庫
私はそのまま悔やしそうに、その殿の手紙の裏に何んと云うこともなしに散らし書きをし出していた。
— 堀辰雄 『ほととぎす』 青空文庫
私はその頭の君に見られた紙片の丁度裏あたりに、あのとき自分で自分を嘲けるように一ぱいに散らし書きをしたままであったのを、それまで忘れるともなく忘れていたのだった。
— 堀辰雄 『ほととぎす』 青空文庫
第一手紙は八五郎にも讀める假名文字ですが、筆跡もまことに見事で『こんや來ておくれよ、後生だから』とよく羅生門河岸のあの妓が書いてよこすのとは變り、方式通り天地紅の結び文、開くとプーンと白檀が匂つて、文字だつて何んとか流の散らし書きで、――と優にやさしく結んであるのです。
— 井戸端の逢引 『錢形平次捕物控』 青空文庫
天地紅の色つぽい結び文、押し開けると、プーンと掛け香の匂ひ、女文字の散らし書きで『ぜひ/\お出で下されたく、命にかけて御待申上參らせ候』と、參の字が、小首をかしげて、愁を含んでゐる」「名前は?
— 美少年國 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
書の展覧会で、作者の個性があふれる散らし書きの作品に目を奪われた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
日本の古典文学では、詩歌が散らし書きで記されることが多かった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼の書く文字は、独特の散らし書きで読みにくいが、味がある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash