祝歌
しゅくか
名詞
標準
文例 · 用例
(間)若様が気高い姿を楽堂の中央へ現わして、壇上へお上がりになろうとお進み遊ばした時、集いあつまった諸国の騎士、音楽家の人々や祝歌を歌おうと召し寄せられた小供等の視線は、まじろぎもせずに若様の一身に注がれました。
— 国枝史郎 『レモンの花の咲く丘へ』 青空文庫
音楽堂に集っていた数知れずの騎士、音楽家、さては近在の人々や、祝歌を歌う小供まで皆、恐ろしい呪詛にかかっていたのでござります。
— 国枝史郎 『レモンの花の咲く丘へ』 青空文庫
この歌は、たしか日露戦争中に、建造された、日本で初めての大軍艦の、祝歌であった。
— 徳永直 『戦争雑記』 青空文庫
天皇御不予のことを知らなければ、ただの寿歌、祝歌のように受取れる御歌であるが、繰返し吟誦し奉れば、かく御願い、かく仰せられねばならぬ切な御心の、切実な悲しみが潜むと感ずるのである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
それは、雪姫でひいらぎの冠をいただき、片手には花や果物をいれたバスケットをさげ、片手には新らしい譜本を持ち、肩に赤い毛布をまきつけ、口からクリスマスの祝歌を書いた吹流しを出していました。
— LITTLE WOMEN 『若草物語』 青空文庫
祝歌というのは、こうです。
— LITTLE WOMEN 『若草物語』 青空文庫
それがすむと、にわかに大勢の笑い声や、手拍子や、祝歌などが聞え、花嫁は、一門の縁者達に取りかこまれて輿へ移った。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
逃げた後は、どこへ身を隠そうか) 何も知らない輿入れの列につづく人々は、また一しきり祝歌を謡いはやしながら、やがて御所之内の唐橋から花嫁の輿は揺りすすめられた。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫