高下駄
たかげた
名詞
標準
tall wooden clogs
文例 · 用例
容貌から言へば、君は猪のやうにゴツゴツしてゐたし、おまけに亂暴書生の如く肩を怒らし、ステツキを突いて高下駄を引きずり歩いた。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
何より楽しみに行きつけた夜学校の日曜日の会にも行くのをやめて、力三の高下駄を少し低くしてもらつて、それをはいて兄を助けた。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
――何と、丑の刻の咒詛の女魔は、一本|歯の高下駄を穿くと言うに、些ともの足りぬ。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
庭の砂は金銀の、雪は凍った、草履で可、……瑠璃の扉、と戸をあけて、のゆきげた瑪瑙の橋と、悠然と出掛けるのに、飛んで来たお使者は朴の木歯の高下駄、ちょっと化けた山伏が供をするようだわ。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
女たちは塗りの台に花模様の向革をつけた高下駄をはいて、島田の髪が凍てそうに見えた。
— 織田作之助 『雪の夜』 青空文庫
伝三郎はこれを機会に、生国魂前町の寿司屋へ住込みで雇われたので、料理衣と高下駄を買えと三円ばかり持たしてやった。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
○ 高下駄を穿いているときは、その高下駄の高さほど背丈が高いということは解りきった事である。
— 種田山頭火 『砕けた瓦』 青空文庫
二、三年前、本郷三丁目の角で、酔っぱらった大学生に喧嘩を売られて、私はその時、高下駄をはいていたのであるが、黙って立っていてもその高下駄がカタカタカタと鳴るのである。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
作例 · 標準
カランコロンと高下駄の音を響かせながら、僧侶が石段を下りてきた。
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雨の日のぬかるみを歩くため、彼は使い慣れた高下駄を履き直した。
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祭りの衣装に合わせるため、特注の朱塗りの高下駄を用意した。
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