折り戸
おりど
名詞
標準
文例 · 用例
人気のないのを見すまして、背戸の柴折り戸をあけた。
— 林不忘 『元禄十三年』 青空文庫
」 ホッとして喜左衛門と富五郎、うら口を離れてひだりを見ると、中庭へ通ずる折り戸がある。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
鈴川方化物屋敷の裏手、髪を振りみだした狂女のようにそそり立つ椎の老樹の下にこわれかかった折り戸と並んで、ささやかな物置小屋が一つ、古薪木や柴に埋もれて忘れられたように建っている。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
内玄関もあれば、車寄せの大玄関もある幽邃な庭園が紫折り戸の向うに、広々と開けている。
— 橘外男 『墓が呼んでいる』 青空文庫
テラスを飛び降りて、奥庭の柴折り戸を突っ切って、どこをどうして門の砂利道まで躍り出たか覚えがありません。
— 橘外男 『墓が呼んでいる』 青空文庫
これがこの家の客間なので、これに接する食堂とのしきりは折り戸で出来ている。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
志保はその手を取って庭へ下り、枝折り戸まで出て、曳かれてゆく青年たちのほうを指さした。
— 山本周五郎 『菊屋敷』 青空文庫
第二場 明石郊外の橘の隠れ家舞台の正面の適当な場所に竹の網戸の片折り戸が設けられ、その上下は、竹の生垣で囲む。
— 藤野古白 『人柱築島由来』 青空文庫