階高
かいだか
名詞
標準
height of a storey
文例 · 用例
上段、一階高き床の端に、端然として立つ。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
」「母のなきがら片付けなどするとき、世話せしは、一階高くすまひたる裁縫師なり。
— 森鴎外 『うたかたの記』 青空文庫
少年時代を浅草におくつた私の胸底には、いつも凌雲閣十二階高塔の赤煉瓦が存してゐる。
— 正岡容 『異版 浅草燈籠』 青空文庫
麝香草や薄荷や薔薇の咲き乱れた花壇が彼方此方に設けられ、そして甃の両側には、緑の街路樹が眼路の限りに打ち続き、その葉陰に真っ白な壁、磨き上げたような円柱、階高く整然と碧赭青の甍とりどりに、家々が遥かの坂の上まで続いていた。
— 橘外男 『ウニデス潮流の彼方』 青空文庫
右手彼方には階高く大理石の円柱林立して、エフィゲニウス邸の大殿堂が空を圧して聳え立ち、陽光は煦々として建物を蒼穹の中に浮き立たせ、ペンを軋ませている私の指先に戯れ、大噴泉は絶えず菫の薫りを四辺に撒き散らしているのです。
— 橘外男 『ウニデス潮流の彼方』 青空文庫
それが柳屋という美術店と向き合っているので、誰かが柳屋の向かいだから幽霊屋ではないかなどとフザケたことを評判する奴もあったくらいです。
— 小出楢重 『楢重雑筆』 青空文庫
見ている最中に気絶なんかされると、やっかいだからね」 博士は、意地のわるいうす笑いをうかべで、そういった。
— 海野十三 『金属人間』 青空文庫
きっと、情けを知らぬ主人は、「子供を産むとやっかいだから、捨てていこうよ。
— 小川未明 『ねこ』 青空文庫