池殿
いけどの
名詞
標準
文例 · 用例
第二十六 瀧口入道、都に來て見れば、思ひの外なる大火にて、六波羅、池殿、西八條の邊より京白川四五萬の在家、方に煙の中にあり。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
同じ六波羅の池殿に、余生安らかに住んではいるが、めったに忙しない清盛の住居へなどは渡られない禅尼であるのに。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
そして早くも、この席が終ったら、こよいは何館の池殿へ寄って酒を飲もうか、管絃して遊ぼうか、そんな事にもう思いの忙しない顔つきも沢山に見えるのであった。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
七条、八条、池殿、小松殿、泉殿、東は二条三条のここかしこからも、いちどに黒煙が揚がりはじめた」「えっ、煙が?
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
「此の上は、何処までも一緒になって、どうにでもなろうという意見が、平家の大勢を占め、方々に差し向けられた討手一同を再び都に呼び返し、都落ちの用意をすることになりました」宗盛は、建礼門院のいる六波羅|池殿を訪ねてそういった。
— 第七巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
一門都落 池大納言頼盛は、池殿に火を放ち、鳥羽のあたりまで落ちていったが、鳥羽の南門まで来ると、「忘れたことがあった」といって急に平家の赤印を切り捨て、手勢三百余騎を引き連れ、再び京へとって返した。
— 第七巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
だから平家追討の者にも「決して池殿の侍に弓を引くな」と固く戒めているのであった。
— 第七巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
このうわさで京中はわき立ったが、御産所の六波羅の池殿には、法皇が行幸されたのをはじめとして、関白殿以下、太政大臣など官職をおびた文武百官一人ももれなく伺候した。
— 第三巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫