帚木
ははきぎ
名詞
標準
文例 · 用例
帚木の心を知らでその原の道にあやなくまどひぬるかな 今夜のこの心持ちはどう言っていいかわからない、と小君に言ってやった。
— 帚木 『源氏物語』 青空文庫
それで、数ならぬ伏屋におふる身のうさにあるにもあらず消ゆる帚木 という歌を弟に言わせた。
— 帚木 『源氏物語』 青空文庫
平田篤胤没後の門人として、どこまでも国学者諸先輩を見失うまいとの願いから、彼も細い一筋道をたどって、日ごろの願いとする神の住居にまで到り着いたが、あの木曾の名所図絵にもある園原の里の「帚木」のように、彼の求めるものは追っても追っても遠くなるばかり。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
新葉を芽まない雑木林は、その枝を空へ帚木のように延ばし、それを左右に打ち振った。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
向の荒地には大きな蓼や帚木が伸び放題になっている。
— 原民喜 『昔の店』 青空文庫
帚木の巻のはじめに「光源氏、名のみこと/″\しう言ひけたれたまふ。
— 折口信夫 『反省の文学源氏物語』 青空文庫
所が源氏十七歳の夏、物語では二巻目帚木の巻の雨夜の階定めの段で、三人の先輩並びに同輩の話合いの中に、中流階級の女性が恋愛的に意味深いものだと言うことを教えられる。
— 折口信夫 『反省の文学源氏物語』 青空文庫
貞之助は暫く足を休めるつもりで線路から駅の構内へ這入ったが、既に駅前の道路には水が一杯になっており、構内にも刻々浸入しつつあるので、入口に土嚢や蓆を積み上げて、駅員だの学生だのが代る代る、隙間から漏れて来る水を帚木で掃き出している。
— 中巻 『細雪』 青空文庫
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帚木は、ホウキギ(箒木) - アカザ科の植物。茎は干して箒にし、実はとんぶりと呼んで食用とする。別名ホウキグサ、コキア。 帚木(ははきぎ) - 長野県下伊那郡阿智村園原伏屋にあるヒノキの木。本項で記述する。 帚木 (源氏物語)(ははきぎ) - 『源氏物語』五十四帖の巻の一つ。第2帖。貴人たちの女性談義「雨夜の品定め」があることで知られる。
出典: 帚木 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0