辞令書
じれいしょ
名詞
標準
文例 · 用例
修学証書や辞令書のようなものの束ねたのを投げ出すと黴臭い塵が小さな渦を巻いて立ち昇った。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
世の教育家と称するのは志と尽力の有無は問わず、あるいは文部省あるいは地方庁なり何んなり相応の官憲等から免状を受けている者を教育家というので、免状あるいは辞令書が教育家と否との標準となる。
— 新渡戸稲造 『教育家の教育』 青空文庫
また久しく京外に在ったなら、彼らの官位の昇進に影響があるかというに、この方にもたいした影響はなく、京都におらぬ者の叙任昇進には、わざわざ使者をもって遍歴先きまで辞令書を送り届けてやったから、田舎におっても昇れるだけは昇進ができた。
— 原勝郎 『東山時代における一縉紳の生活』 青空文庫
例へば自分が実際人力車夫であるにも拘らず、総理大臣に成つた積りで、伊藤を外務大臣にしやうか、井上を内務大臣にしやうかなどと、其様なことばかりを考へ、医者が来れば之を秘書官の如くに取扱ひ、時々筆を取つて、某を何県知事に任ずるとか、某を従何位に叙するとかいふ辞令書を書いて居る患者がある。
— 丘浅次郎 『人類の誇大狂』 青空文庫
さっそく試験をうけ、いかめしい辞令書を貰った。
— ――四半自叙伝―― 『忘れ残りの記』 青空文庫