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私年号

しねんごう
名詞
1
標準
era name used by commoners (as opposed to the imperial court)
文例 · 用例
日本では応仁の乱後、世上が極度の窮乏と動揺の底に沈んでいた際に、弥勒の信仰が突如として目さめてきたらしく、弥勒二年という私年号が、弘く東国の各地に使用せられていた証跡がある。
柳田国男 海上の道 青空文庫
四 鹿島の事ふれ 故橋川正君の日本仏教文化史の研究に、常陸鹿島の弥勒の船の踊歌を、このいわゆる弥勒二年の私年号と、関係のある現象だろうと説かれたのは、注意すべき一つの見解であった。
柳田国男 海上の道 青空文庫
この私年号の称え始めが、鹿島だという証拠はまだ見当らぬが、常陸一国の文書の中にも二、三の実例はあって、ここが年号使用圏の東の端であり、そのうえに伊勢・春日とも対立するほどの、有力な信仰の中心があったのだから、その想像には若干の根拠なしとしない。
柳田国男 海上の道 青空文庫
今ある一見不可解な色々の民間の言い伝えの中には、こういう異常な動揺のために、印象づけられて残ったものがないとは言われず、たとえば弥勒二年というような類のない私年号なども、或いはその一つであったろうとも考えられぬことはない。
柳田国男 海上の道 青空文庫
弥勒世という名目は足利時代の後期にも、関東に私年号の一つを発生せしめるほどに有力に国内に拡まった。
柳田国男 海上の道 青空文庫
作例 · 標準
南北朝時代には、朝廷公認の元号とは別に、各地で私年号が使われることがあった。
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古文書に記された「福徳」という年号は、公式記録にはない私年号の一種である。
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民衆の願いを込めて勝手に作られた私年号には、当時の社会情勢が反映されている。
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ウィキペディア

私年号(しねんごう)は、紀年法として元号を用いた東アジアにおいて、安定した統治能力を確立した王朝が定めた元号(公年号)以外の年号を指す。異年号(いねんごう)・偽年号(ぎねんごう)・僭年号(せんねんごう)とも呼ぶ。

出典: 私年号 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0