酔過
よいすぎ
名詞
標準
文例 · 用例
腰元は驚き恐れつゝ件の部屋を覗けば、内には暗く行灯点りて、お村は脛も露に横はれる傍に、一人の男ありて正体も無く眠れるは、蓋此家の用人なるが、先刻酒席に一座して、酔過して寝ねたるなれば、今お村が僵れ込みて、己が傍に気を失ひ枕をならべて伏したりとも、心着かざる状になむ。
— 泉鏡花 『妖怪年代記』 青空文庫
」 言い棄てて、酔過ぎたか、覚際か、蒼白い顔をして、つかつかと出て来たが、御飯に添えて小皿の小肴を、(このあたりの習慣である。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
太宰春臺は、風靜叉江不起波 輕舟汎々醉過天遊只在人間外 長嘯高吟雜掉歌と賞してゐるが、傾城高尾が舟中で仙臺樣になぶり斬りにされたつるし斬りの傳説もこの三派だ。
— 長谷川時雨 『花火と大川端』 青空文庫