金翅
こんじ
名詞
標準
文例 · 用例
金翅鳥は竜を常食とする大鳥で、これまた卵胎湿化の四生あり、迦楼羅鳥王とて、観音の伴衆中に、烏天狗様に画かれた者だ。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
俗伝にはかの時|仏竜王が己れを蓋いくれたを懌び、礼に何を遣ろうかと問うと、われら竜族は常に金翅鳥に食わるるから、以後食われぬようにと答え、仏すなわち彼の背に印を付けたので、今に帽蛇にその印紋ある奴は、鳥類に食われぬという。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
『立世阿毘曇論』二に、この世界に人の住む四大洲のほか、更に金翅鳥洲、牛洲、羊洲、椰子洲、宝洲、神洲、猴洲、象洲、女洲ありと説く。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
さて烏摩后首なき子の骸を抱いて泣き出し、諸神|倣うてまた泣く時、ヴィシュヌ大神|金翅鳥に乗りてブシュパブハドラ河へ飛びゆき、睡り象の頭を切り、持ち来り、ガネサの頭に継いでよりこの神今に象頭だ。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
銀色の翼が陽をうけて翻ると、金色に光つて、上を下へと、さながら三羽の金翅鳥が戯れてゐるかのやうなきらびやかな長閑さに見えた。
— 牧野信一 『岬の春霞』 青空文庫
その銀色の翼が斜めの陽りをうけて翻ると、遠い熱帯国の空からでも飛んで来た一群の金翅鳥が美しい東の国の長閑なる風のかほる景色に見惚れて、きりきり舞ひをしてゐるかのやうに思はれるのであつた。
— 牧野信一 『或るハイカーの記』 青空文庫
他流で謂う所の「燕返し」一刀流で云う時は、「金翅鳥王剣座」――そいつで切って棄てたのであった。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
金翅鳥片羽九万八千里、海上に出でて龍を食う――その大気魄に則って、命名した所の「五点之次第」で更に詳しく述べる時は、敵の刀を宙へ刎ね、自刀セメルの位置を以て、敵の真胴を輪切るのであった。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
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金翅(きんし)は、将棋の駒の一つ。本将棋にはなく、大大将棋・摩訶大大将棋・泰将棋・大局将棋に存在する。
出典: 金翅 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0