袖珍
しゅうちん
名詞
標準
pocket size
文例 · 用例
この詩集は、その頃の出版界に流行した袖珍型の絹表紙で、本文はやはり二度刷でした。
— 薄田泣菫 『詩集の後に』 青空文庫
その他『人形の家』を滑稽の材料にしたパロデ※ーの類では、千八百九十三年に出來た『ポンチ氏の袖珍イブセン』(Mr. Punch's Pocket Ibsen : F. Anstey)が最も有名で『人形の家』のほかに『ロスメルスホルム』『ヘッダ・ガブレル』『鴨』『建築師』等の作りかへをも加へてある。
— 島村抱月 『『人形の家』解説』 青空文庫
店の棚には講談本や村井玄斎の小説などが並べてあったが、奥の箪笥のある部屋には帝国文庫の西鶴ものや黄表紙などが沢山あったらしく、宝沢が読んで聞かした漢文で書いた『肉蒲団』という袖珍本もそこから借り出してきたものであった。
— 松本泰 『暴風雨に終わった一日』 青空文庫
それから少し後になつて袖珍本「新體詩歌」(明治十九年版)が出た。
— 蒲原有明 『創始期の詩壇』 青空文庫
N・R・F発行の「危険な関係」の袖珍本で、昭和十六年、小田原で、私の留守中に洪水に見舞われて太平洋へ押し流されてしまうまで、何より大切にしていたのである。
— 坂口安吾 『三十歳』 青空文庫
この書は岩野泡鳴から譲り受けたもので、その当時鶴見が手にした袖珍本と版式に変りはない。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
沙港の華盛頓大学の学生は、go-getting の気性がさかんで、加奈陀に伐木夫に傭われたりアラスカの袖珍工場へ行ったりするが、学生のシイズンは二、三日で行けるケチカンかジュノオあたりがせいぜいで、こんな荒っぽい契約に出てくる向う見ずなやつは一人もいない。
— 久生十蘭 『南部の鼻曲り』 青空文庫
この時代の珍重すべき武鑑は――もはや武鑑とはいわず『藩銘録』と題されているのだが、わたしの手もとにあるのは明治三年|庚午初春荒木氏|編輯、御用書師|和泉屋市兵衛、須原屋茂兵衛共同出版の、袖珍十九丁ものである。
— 服部之総 『武鑑譜』 青空文庫
作例 · 標準
この辞書は袖珍サイズなので、鞄に入れて持ち歩くのに非常に便利だ。
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祖父の遺品の中から、袖珍の小さな聖書が見つかった。
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旅行ガイドブックは、持ち運びに適した袖珍のものが一番使いやすい。
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