他者性
たしゃせい
名詞
標準
alterity
文例 · 用例
すなはちそれの他者性は可能的自己性に存する。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
かくして客體の成立從つて文化的主體の成立のためには、一方において自己性と現實性と形相と、他方において他者性と可能性と質料と、の兩者は缺くべからざる本質的契機としていつも共に具はつて居らねばならぬ。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
今他者性を徹底させるならば、それは實在的他者性に逆轉し、文化は自然的生及びそれの自滅の墓に葬られるであらう。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
しかしながら今吾々は表現においては特に同一性の契機を、象徴においては特に他者性の契機を強調しつつ、兩概念の適用の領域を特に區別することによつて、別つべきを別ち明かにすべきを明かにしようと思ふ。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
そこになほ殘留する他者性は客體のそれに過ぎず、從つてむしろ可能的自己性を本質とする。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
前に述べた如く客體性は他者性と自己性、可能性と現實性、質料と形相との二つの契機二つの面より成立つ。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
自己性と他者性との二つが客體の契機である以上、いづれも客體としての存在を保たねばならず、從つて兩者は一と他との間柄に立ちつつしかも相聯關する、相異なつた客體内容として顯はにならねばならぬ。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
しかるにその聯關そのものは客體的存在を保つものとして更に二つの契機より成ることを、言ひ換へれば、それらの内容が自己性と他者性との相異なつた意味と任務とを擔ふ、相聯關する二つの領域として相分離相對立するを要求する。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
作例 · 標準
その哲学者は、自己の中に潜む「他者性」という概念を深く追求した。
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異文化理解の本質は、自分とは異なる存在としての他者性を認めることにある。
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芸術作品は、我々に未知の他者性を突きつける力を持っている。
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