釣り漁
つりりょう
名詞
標準
文例 · 用例
N駅に着く三十分も前に完全に日が暮れて、夜釣り漁火が窓から眺められた。
— 牧野信一 『ダイアナの馬』 青空文庫
鯛釣り漁師は、丹精して繋いだ百|尋もの本天狗素の釣り糸を、時々河豚にやられるので、河豚にかかっちゃ泣いても泣ききれないとこぼす。
— 佐藤垢石 『海豚と河豚』 青空文庫
しかし、東京湾口あたりの鯛が、果たして蛸の足の餌に食いつくかどうか疑問であるし、三浦半島の鴨居あたりの鯛釣り漁師に問うてみても、かつて蛸の足を餌に用いたことがないというから、私はかつて蛸の足を鯛釣りの餌に用いなかった。
— 佐藤垢石 『鯛と赤蛸』 青空文庫
一漁期に五千貫乃至一万貫もの漁があって、網漁師は福々だが、これを見て一本鈎の鯛釣り漁師は、カズラ網を仇敵のように思うのだ。
— 佐藤垢石 『鯛と赤蛸』 青空文庫
同じ地震の前に、男鹿半島北浦町の釣り漁船はタイ、アイナメ、アブラコの漁獲が多かった。
— 武者金吉 『地震なまず』 青空文庫
冬でも藺の笠を被つて濱へ出て、餌を拾つて、埠頭場に立つたり幸神潟の岩から岩を傳つたりして、一人ぼつちでよく釣漁をしてゐた。
— 正宗白鳥 『入江のほとり』 青空文庫