古琴
こきん異読 クーチン
名詞
標準
guqin (Chinese seven-string zither)
文例 · 用例
なつかしいではないか、若いロセツチが生命の家のよろこびを古いソンネツトの形式に寄せたやうに私も奔放自由なシムフオニーの新曲に自己の全感覚を響かすあとから、寥しい一絃の古琴を新らしい悲しい指さきでこころもちよく爪弾きしたところで少しも差支へはない筈だ。
— 北原白秋 『桐の花とカステラ』 青空文庫
* 私の哀しい Nostalgia がまた一絃の古琴にたまたま微かな月光の如くつかずはなれず付纏ふ時に、ある若い人達の集団はこれを唯一の楽器として、行住座臥、凡ての清新な情緒と凡ての苦い神経の悦楽とを委ねて満足してゐる。
— 北原白秋 『桐の花とカステラ』 青空文庫
しかし私には白昼夏の光のふりそそぐ日比谷公園の音楽堂の上に、凡ての満足と充実した凡ての生の歓喜とを以てその古琴独奏の矜を衆人の目前に曝すだけの勇気はない。
— 北原白秋 『桐の花とカステラ』 青空文庫
さうして時々その古い一絃の古琴のうへに疲れたる汝の柔軟かな白い手をさしのべよ。
— 北原白秋 『桐の花とカステラ』 青空文庫
なつかしいではないか、若いロセツチが生命の家のよろこびを古いソンネツトの形式に寄せたやうに私も奔放自由なシムフオニーの新曲に自己の全感覚を響かすあとから、寥しい一絃の古琴を新らしい悲しい指さきでこころもちよく爪弾したところで少しも差支へはない筈だ。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
稽古琴だから騒々しいばかりで趣は無いけれど、それでも琴は何処か床しい。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
次で十九日に又大久保五岳、島根近路、打越古琴と墨田川に遊んだ。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
近路古琴の二人の事は未だ考へない。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
作例 · 標準
古の知識人たちの高尚なたしなみであった古琴は、静寂の中で自らの精神を深く研ぎ澄ますための楽器とされる。
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古琴の調べは非常に繊細で、左指の滑らせ方や右指の弾き方一つで、千変万化の音の表情を生み出すことができる。
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伝統的な文人の書斎を忠実に再現した部屋には、窓際に一张の古琴が置かれ、当時の風雅な暮らしを今に伝えている。
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ウィキペディア
古琴 は、中国の古い伝統楽器。七弦琴(しちげんきん)、瑶琴(ようきん)とも呼ぶ。3000年の歴史がある撥弦楽器で、八音の「糸」に属し、7本の弦を持つ。箏などと違い、琴柱(ことじ)はなく徽(き)と呼ばれる印が13あり、これに従い、左指で弦を押さえて右指で弾く。古琴演奏技は、2003年、ユネスコの無形文化遺産保護条約に基づく「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」に掲載され、2009年9月に無形文化遺産として正式登録された。
出典: 古琴 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0