正作
しょうさく
名詞
標準
文例 · 用例
感心するといったところで、秀吉とか、ナポレオンとかそのほかの天才に感心するのとは異うので、この種の人物は千百歳に一人も出るか出ないかであるが、桂正作のごときは平凡なる社会がつねに産出しうる人物である、また平凡なる社会がつねに要求する人物である。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
すると二階の窓から正作が顔を出してこっちを見ている。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
腕白のほうでも人並のことをしてのける桂正作、不思議と出てこないので、僕らもしいては誘わず、そのまままた山に駈登ってしまった。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
黙って二階へ上がってみると、正作は「テーブル」に向かい椅子に腰をかけて、一心になって何か読んでいる。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
けれども正作はまじめでこの工夫をしたので、学校の先生が日本流の机は衛生に悪いといった言葉をなるほどと感心してすぐこれだけのことを実行したのである。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
げに桂正作は活きた西国立志編といってよかろう、桂自身でもそういっている。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
けれども西国立志編(スマイルスの自助論)を読んだものは洋の東西を問わず幾百万人あるかしれないが、桂正作のように、「余を作りしものはこの書なり」と明言しうる者ははたして幾人あるだろう。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
けれども正作は西国立志編のお蔭で、この気象に訓練を加え、堅実なる有為の精神としたのである。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫