角鉢
かくばち
名詞
標準
文例 · 用例
陶器をペルシア、ギリシア、ワコ、新羅、南京古赤画、白高麗等を蔵すれども、古織部の角鉢の外は言ふに足らず。
— 芥川龍之介 『わが家の古玩』 青空文庫
こってりと煮られた藷がゆは、子供があつがるのと、台所にいる人たちもそれをたべるのとで、釜からわけて水色の大きい角鉢に盛られて、チャブ台に出た。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
その角鉢には、破れ瓦に雀がとまっている模様がついていた。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
そういうわけで、持ち物はいずれの文士も碌な物を座右に備えないが、それでも芥川氏が織部角鉢の二百年くらい経ったかと思われる優秀品を持っていたのは、場内紅一点として光っていた。
— 北大路魯山人 『墨蹟より見たる明治大正の文士』 青空文庫