秤目
はかりめ
名詞
標準
文例 · 用例
さて稲葉の未亡人のいうには、若いものが坐食していては悪い、心安い砂糖問屋があるから、砂糖店を出したが好かろう、医者の家に生れて、陸は秤目を知っているから丁度好いということであった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
御承知の通りあのカイ・カーウスと申す方は、神の秤目が狂って御誕生ですから……」何処かの、彼より馬鹿な男が、宴の席で、鳥のように天を翔べたらさぞ愉快だろう。
— 宮本百合子 『古き小画』 青空文庫
零れし種子の奇しきかな、我生荒める※にだに惠み齎らす「信樂」の朝の一つや、何物もこれには代へじ、「慈悲」の御手は祕むれど、銀の衡、金の秤目、その極の星にかかれる身の錘。
— 蒲原有明 『有明集』 青空文庫