宿所
しゅくしょ
名詞
標準
address
文例 · 用例
彼の知人名簿には十年も前に死んだ人の宿所がそのままに残っていて、何の符号も付いていない。
— 寺田寅彦 『年賀状』 青空文庫
紹介者に連れて行って貰って、些少の束修――金員でも品物でもを献納して、そして叩頭して御願い申せば、直ちに其の日から生徒になれた訳で、例の世話焼をして呉れる先輩が宿所姓名を登門簿へ記入する、それで入学は済んだ訳なのです。
— 幸田露伴 『学生時代』 青空文庫
そして宿所がきまるや、さっそく築地何町何番地、何の某方という桂の住所を訪ねた。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
彼はかく労働している間、その宿所は木賃宿、夜は神田の夜学校に行って、もっぱら数学を学んでいたのである。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
門の柱に、毎月十五十六日当山説教と貼紙した、傍に、東京……中学校水泳部合宿所とまた記してある。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
そしてまた、時に合宿所の割寢床で、彼が温き夜具の方へ、順番を好都合にしてもらへることを、密かにその神へ歎願した。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
宿所を教へ玉へ 拜啓 御通知の柿昨三十日着直ちに一個試みた處非常にうまかつた。
— 夏目漱石 『鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年』 青空文庫
饑餓行進は数隊に分れ、その夜の宿所の有無を問はれ、無いものは各所の労働者宿泊所に引取られた。
— 岡本かの子 『英国メーデーの記』 青空文庫
作例 · 標準
旅の途中で体調を崩した彼は、近くの村にある一時的な宿所に身を寄せた。
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不慣れな土地でようやく見つけた宿所は、雨風を凌ぐのが精一杯の質素な小屋だった。
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明日の出発に備えて、今夜の宿所を確保するために早めに街へ入ることにした。
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