野博打
のばくち
名詞
標準
outdoor gambling
文例 · 用例
この時、人足の中に浅田小五郎という三十四、五歳のばくち打がいた。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
昔は親分より一枚上のばくち打だったか知らねえが、今じゃ盃をもらって子分になってりゃ、俺たちとは朋輩だ。
— 菊池寛 『入れ札』 青空文庫
『彼女はこのモンテ・カアロのばくちにかけてはじつに天竺鼠のように上手に立ち廻るのです。
— Mrs. 7 and Mr. 23 『踊る地平線』 青空文庫
母の働いた金はみんな父のばくちのもとでに消えてしまう。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
このモゴ/\、フワ/\、モヤ/\が、最前も云つた春団治独自の言葉の魔術で、これあつて「らくだ」の紙屑屋は世にも他愛なくあのばくち打にきめ付けられて、ツ、ツ、ツツーと滑り出すやうに二度も三度使ひにやられた。
— 正岡容 『初代桂春団治研究』 青空文庫
宵から降りだした雨をついて、その夜鈴川の屋敷には、いつものばくちの連中が集まり、更けるまではずんだ声で勝負を争っていたが、それもいつしかこわれて、寄り合っていた悪旗本や御家人くずれの常連が、母屋で、枕を並べて寝についたその寝入りばなを、逆に扱くように降ってわいた斬りこみであった。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
八百万の若い者や、角の夜駕籠かきや、町内のばくち打ちなどの威勢のいい連中が、めいめい獲物をふりかざして、和泉屋に頼まれて警戒に来ていた他町の鳶の者と渡り合っていた。
— 林不忘 『巷説享保図絵』 青空文庫
多胡辰敬は尼子氏の部将で、石見の刺賀岩山城を守っていた人であるが、その祖先の多胡|重俊は、将軍|義満に仕え、日本一のばくち打ちという評判を取った人であった。
— ――キリシタン渡来文化前後における日本の思想的情況―― 『埋もれた日本』 青空文庫
作例 · 標準
昔の物語では、野博打に興じる人々がしばしば描かれている。
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夜の闇に紛れて、野博打の集団がひっそりと集まっていた。
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彼は野博打で全てを失い、途方に暮れていた。
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