野分き
のわき
名詞
標準
Nowaki (28th roll of the Tale of Genji)
文例 · 用例
危機一髪、団子鼻に墮そうとするのを鼻のわきの深い皺がそれを助けた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
「あたくしの言う事はどうしても聴いて頂けないの」 姫の切なげな懇願に昭青年は前後のわきまえも無くなって「では」と言って姫を川の中へ連れて入りました。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
一方は人から人へと語り繼がれて不朽なものとなり、一方は何んのわきまへもなしに言ひ傳へられるのである。
— 「そしてこの稀有で、偉大で、しかも果敢ないもの、一個の詩人」 『モオリス・ド・ゲラン』 青空文庫
太宰府訪でし人帰りきての話に、かの女乞食に肖たるが襤褸着し、力士に伴いて鳥居のわきに袖乞いするを見しという。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
家に帰るや、炉に火を盛に燃きてそのわきに紀州を坐らせ、戸棚より膳取り出だして自身は食らわず紀州にのみたべさす。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
枕上の小卓の上に大型の扁平なピストルが斜めに横たわり、そのわきの水飲みコップの、底にも器壁にも、白い粉薬らしいものがべとべとに着いているのが目についた。
— 寺田寅彦 『B教授の死』 青空文庫
禁断を犯す仕事であるから、二人は忍び忍びに家を出て、どんど橋のわきで落ち合うことになっていたように聴いていると彼女は云った。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
自分はまるで前後のわきまえをなくしていた。
— 梶井基次郎 『泥濘』 青空文庫
作例 · 標準
源氏物語の「野分き」の帖は、夕顔の君との出会いが描かれている。
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文学作品として、源氏物語の「野分き」を読むのは初めてだった。
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「野分き」の帖には、秋の風情が美しく表現されている。
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