瘋癲病院
ふうてんびょういん
名詞
標準
madhouse
文例 · 用例
狂人の眼と髪 これはスコットランドの話で我邦には応用し難いかも知れぬが、同地の瘋癲病院で調査した処によれば、統計上狂者には普通の人よりも眼の色が薄く髪の色が濃いのが多いという事である。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
話の筋も場面も実に尋常普通の市井の出来事で、もっとも瘋癲病院の中で酒精中毒の患者の狂乱する陰惨なはずの場面もありはするがいったいに目先の変わりの少ないある意味では退屈な映画である。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
或は他の例を以てするならば元来変態心理と正常な心理とは連続的でありますから人類は須く瘋癲病院を解放するか或はみんな瘋癲病院に入らなければいけないと斯うなるのであります。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
そして林町から巣鴨通に抜けて、瘋癲病院の赤煉瓦の土塀に沿ツて富士前に出た。
— 三島霜川 『昔の女』 青空文庫
時計を見る狂人 或る瘋癲病院の部屋の中で、終日椅子の上に坐り、爲すこともなく、毎日時計の指針を凝視して居る男が居た。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
」 獨逸のある瘋癲病院で、妹に看護されながら暮して居た、晩年の寂しいニイチエが、或る日ふと空を見ながら、狂氣の頭腦に追憶をたぐつて言つた。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
」 独逸のある瘋癲病院で、妹に看病されながら暮して居た、晩年の寂しいニイチエが、或る日ふと空を見ながら、狂気の頭脳に記憶をたぐつて言つた。
— 萩原朔太郎 『散文詩集『田舎の時計 他十二篇』』 青空文庫
これを無視したものがあればそれはつまり瘋癲病院の文学であろう。
— 寺田寅彦 『科学者と芸術家』 青空文庫
作例 · 標準
明治時代の文学作品には、主人公が瘋癲病院に収容されるという陰鬱な描写がよく見られる。
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その古い建物の跡地は、かつて瘋癲病院だったという噂があり、近寄る人も少なかった。
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彼は自分を瘋癲病院に入れようとする親族の手を逃れ、夜の闇に紛れて失踪した。
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