いよいよという時
いよいよというとき
表現
標準
(at the) last moment
文例 · 用例
後にはこれに懲りて、いよいよという時の少し前に、眼は望遠鏡に押付けたまま、片手は鉛筆片手は観測簿で塞がっているから、口で煙草を吹き出して盲目捜しに足で踏み消すというきわどい芸当を演じた。
— 寺田寅彦 『喫煙四十年』 青空文庫
いよいよという時にゃあ、俺だって馴染み甲斐に魚っ子の一尾も持ってお祝いに行こうと思っているんだ。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
殊にさていよいよという時になると、他の一方の八百メートルの競技でどっと拍手がその方にあがるのだ。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
いよいよという時に発する強さ 我々の交われる人々の中にも、つくづくその人物を窺うと心底強いものがたくさんある。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
はじめは、この気球の下のゴンドラに、六名の者が乗りこむことになっていたが、いよいよという時になって、ただひとり「火の玉」少尉だけが乗ることとなった。
— 海野十三 『空中漂流一週間』 青空文庫
いよいよという時に、私は彼らの制服が鉄製の装備品でキラキラしているのに気づいていた。
— A. キングスフォード A. Kingsford 『夢日記』 青空文庫
「いよいよという時は、なんだってじゃあありませんか、みんな、それぞれ持っているいちばん大切なものを一品ずつ海の中へ投げ込むと、それで風が静まるというじゃありませんか。
— 安房の国の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
念を押して言うものだから、米友も何のちゃらっぽことは思いながらも、何か先生には先生だけの腹があるのだろう、いよいよという時、後生だから頼む!
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
この言葉の定義は「(at the) last moment」である。
「(at the) last moment」という意味で使われることが多い。
(at the) last moment」という概念は重要だ。
その出来事は「(at the) last moment」の良い例だ。