馴化
じゅんか
名詞
標準
文例 · 用例
住民のフィン人はもと東洋人だったのが北欧の自然に馴化され、灰色の青味がゝった眼や、栗毛の髪を持ってはいるが、何か東洋風の純朴と一本気な情熱があると先生は兼て私たちに話していました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
ちょっと、ポリネシア諸島の馴化土人兵のような服装だ。
— 小栗虫太郎 『「太平洋漏水孔」漂流記』 青空文庫
いかに馴化された美でも、古くなり気が抜けては、生気に充ちみちた時代の気分と合わなくなってしまう。
— 長谷川時雨 『明治美人伝』 青空文庫
改革の第一歩は勇気に根ざす、いかに馴化された美でも、古くなり気が抜けては、生気に充ちた時代の気分とは合わなくなってしまう。
— 長谷川時雨 『明治大正美女追憶』 青空文庫
扨今一つのとみは、とよみといふ語の熟語馴化である。
— 折口信夫 『日琉語族論』 青空文庫
あれは男性の色情を馴化するため、青年同盟が採択した方法なのです。
— 神西清 『わが心の女』 青空文庫
それでまず身体をアンチモンに対して馴化する方がよかろうということになった。
— 中谷宇吉郎 『ジストマ退治の話』 青空文庫
もっとも余り高温の温床から、急に冷い大気中に出しては悪いかもしれないが、それは指定田植時期の暫く前から、冷い気温に馴化させることも出来るであろう。
— 中谷宇吉郎 『農業物理学夜話』 青空文庫