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名詞
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標準
文例 · 用例
かくてこのあはれなる木は、粗硬な樹皮を、空と風とに、心はたえず、追惜のおもひに沈み、懶にして、とぎれとぎれの仕草をもち、人にむかつては心弱く、諂ひがちに、かくてわれにもない、愚事のかぎりを仕出来してしまふ。
中原中也 山羊の歌 青空文庫
俺一人位はいいだろう、と云う怯の中から、全プロレタリアの陣営が総崩れになるんだ。
葉山嘉樹 生爪を剥ぐ 青空文庫
行きづまった、けれどもその理由は、申し上げません等と、なんという思わせ振りな弱な言いかたをするのだろう。
太宰治 風の便り 青空文庫
自分が人一倍、非力の弱者であるせいかも知れない。
太宰治 佳日 青空文庫
そしていつかそれに気がついてみると、栄養や安静が彼に浸潤した、美食に対する嗜好や安逸や怯は、彼から生きていこうとする意志をだんだんに持ち去っていた。
梶井基次郎 冬の日 青空文庫
(五)弱千万 大洗までの無駄足は止しにして、水戸から発足と決定した。
押川春浪 本州横断 癇癪徒歩旅行 青空文庫
実に弱で欲張り根性の突張った奴等ほど済度し難い者はないのだ。
押川春浪 本州横断 癇癪徒歩旅行 青空文庫
吾輩は敢て重い荷物を担がせられたから憤慨するのではないが、一国の生命は地方人士の朴直勤勉なる精神にありとさえいわれているのに、その地方人士の一部がかくも弱にして狡猾なる気風に向いつつあるのは、実に痛嘆すべき次第である。
押川春浪 本州横断 癇癪徒歩旅行 青空文庫