狐拳
きつねけん
名詞
標準
kitsune-ken
文例 · 用例
若殿と二人で夜おそくまで、宿の女中にたわむれて賭事やら狐拳やら双六やら、いやらしく忍び笑いして打興じて、式部は流石に見るに見兼ね、「あすは早朝の出発ゆえ、もはや、おやすみなさるよう。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
」「は、お相手を申したく心掛けて居りますが、私は狐拳など出来ませんので。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
狐拳くらい覚えて置けよ。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
おれには一滴も酒を飲ませないばかりか、狐拳さえやめさせようとしやがるんだから面白くないよ。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
お向ふの三層楼の高い部屋の障子に、何時までも何時までも照りつける辛気くささ、寝まきや、長襦袢の、如何したんだらうねえ、まあ、両肌なんか脱いだりさ、欄干に腰かけたり、跨いだり、自堕落な、あれさ、落こつたらどうするの、気まぐれも大概になさいなね、あれ、あの手も真赤な狐拳!
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
欄干では何時までも何時までも気まぐれな狐拳。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
雲水で思ひ出したが、この蝸牛庵の筋向ひの角には狐拳といふ小料理屋があつて、關東大震災のとき、いつもは顏をみせない白首態の女が客といつしよに、寢卷姿で逃げだすのを目撃して、奇異の念にうたれたと、かつて幸田文さんは私に語つた。
— 心猿 『露伴忌』 青空文庫
狐拳の名は、葛西太郎と共に明治時代の名物案内に見えてゐる。
— 心猿 『露伴忌』 青空文庫
作例 · 標準
「庄屋さんは鉄砲に強く、鉄砲は狐に強く、狐は庄屋さんに勝つんだよ」と、おじいちゃんが狐拳のルールを教えてくれた。
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旅館の宴会場で、ほろ酔い加減の客たちが賑やかに狐拳を競い合っている。
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相手の手の動きだけでなく、表情から次の手を読むのが狐拳の醍醐味だ。
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ウィキペディア
狐拳(きつねけん)は、じゃんけんなどと類似の、狐・猟師・庄屋の三すくみの関係を用いた拳遊びの一種である。藤八拳・東八拳(とうはちけん)、庄屋拳(しょうやけん)、在郷拳(ざいきょうけん)とも呼ばれる。
出典: 狐拳 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0