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応辞

おうじ
名詞
1
標準
文例 · 用例
しかし表面静かに微笑して一応辞退した。
岡本かの子 夏の夜の夢 青空文庫
フォルテブラッチョ家との婚約を父が承諾した時でも、クララは一応辞退しただけで、跡は成行きにまかせていた。
有島武郎 クララの出家 青空文庫
「何分にも旅姿をしているので、この上に奥深く通るのは余りに失礼でございます」と、崔は一応辞退した。
酉陽雑爼(唐) 中国怪奇小説集 青空文庫
お取込みのところをそれには及ばないと、おせきは一応辞退したのであるが、それでも間違ひがあつてはならないと云つて、伯母は無理に要次郎を附けて出した。
――「近代異妖編」 影を踏まれた女 青空文庫
お取り込みのところをそれには及ばないと、おせきは一応辞退したのであるが、それでも間違いがあってはならないと言って、伯母は無理に要次郎を付けて出した。
岡本綺堂 影を踏まれた女 青空文庫
自分はそれには及ばんから、一応辞退して見たが、なかなか承知しそうもないから、そこで長蔵さんと相並んで、きたない話だが、小便を垂れた。
夏目漱石 坑夫 青空文庫
その後気をつけて、人が金を貰うところを見ていると、始めは一応辞退して、後では大抵|懐へ入れるようだが、これは全くこの心理状態の発達した形式に過ぎないんだろうと思う。
夏目漱石 坑夫 青空文庫
「失礼ですが、車へでも乗って御帰り下さい」 彼女はそういう意味で訪問したのではないといって一応辞退した上、健三からの贈りものを受け納めた。
夏目漱石 道草 青空文庫