数輩
すはい
名詞
標準
文例 · 用例
二日、癸卯、天晴、今度叛逆の張本泉小次郎親平、建橋に隠れ居るの由、其聞有るに依りて、工藤十郎を遣はして召さるる処、親平左右無く合戦を企て、工藤並びに郎従数輩を殺戮し、則ち逐電するの間、彼の前途を遮らんが為、鎌倉中騒動す、然れども、遂に以て其行方を知らずと云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
一日児厚会詩友数輩。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
及曲亭柳亭春水数輩。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
因って茅の小屋を結び帰り、夕方にその内に入りて伺うと黒衣の人果して来り、馬を樹に繋ぎ墓内に入り、数輩と面白く笑談した。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
もとより私立の事業は多端、かつこれを行なう人にもおのおの所長あるものなれば、わずかに数輩の学者にて悉皆その事をなすべきにあらざれども、わが目的とするところは事を行なうの巧みなるを示すにあらず、ただ天下の人に私立の方向を知らしめんとするのみ。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
健夫数輩、大鉄叉を執り、任意に男婦を将つて槽内に叉置し、大石を用つて之を圧搾す。
— 芥川龍之介 『鴉片』 青空文庫
予はこの信念に動かされし結果、遂に明治十一年八月三日両国橋畔の大煙火に際し、知人の紹介を機会として、折から校書十数輩と共に柳橋|万八の水楼に在りし、明子の夫満村恭平と、始めて一夕の歓を倶にしたり。
— 芥川龍之介 『開化の殺人』 青空文庫
訣別詩が語るように以前にまさる窮乏状態で、福井遊説の旅費も、藩士中の同志数輩へあてて「大困窮進退是れ谷まり、一歩も動き候事も出来がたく候、毎々恐れ入り候事に候らへども」と手紙を書いている。
— 服部之総 『志士と経済』 青空文庫