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切り端

きりはし
名詞
1
標準
scraps
文例 · 用例
饂飩の切り端は皆一寸一|箇所を撮んで三|角形に拵へて膳へ並べて佛壇へ供へた。
長塚節 青空文庫
其の切り端は其の翌朝各自が自分の田畑をぐるりと廻つては菽や稻の穗や其の他の作物を佛へ供へるのであるが、佛も其の朝野廻りに出るのだといふので其佛の笠に供へるのだといふのである。
長塚節 青空文庫
その証拠に、この中には、切り端が、遊離端の方へ行って、つまりあべこべに束ねられた毛がある。
小酒井不木 謎の咬傷 青空文庫
これを結びたる天糸は、本磨き細手の八本|撚りにて、玲瓏たる玉質、水晶の縄かとも見るを得べく、結び目の切り端の、処々に放射状を為すは、野蚕の背毛の一|叢の如し。
石井研堂 大利根の大物釣 青空文庫
けれども壺穴の標本を見せるつもりだったが思ったくらいはっきりはしていないな。
宮沢賢治 台川 青空文庫
その水平経路の視角はせいぜい二三十度でその角速度は、どうもはっきりはしないが、約半秒程度の時間に上記の二三十度を通過したものらしい。
寺田寅彦 人魂の一つの場合 青空文庫
けれども壷穴の標本を見せるつもりだったが思ったくらゐはっきりはしてゐないな。
宮沢賢治 台川 青空文庫
あの二人もこの地上から追詰められて、今、六枚の畳の上で佗しく寄り添つてゐるのだが、ほんとに寄り添つてゐるのだらうか、そのことさへ、もう気づかないし、はつきりはしてゐないに違ひない。
原民喜 災厄の日 青空文庫