皇恩
こうおん
名詞
標準
文例 · 用例
臣等つとにチョケンを忝のうし、皇恩に浴する事、此処に年あり。
— 附・戦線便り 『陣中日誌(遺稿)』 青空文庫
例の万歳楽、賀皇恩などという舞を、形式的にだけ舞わせたあとで、お座敷の音楽のおもしろい場が開かれた。
— 若菜(上) 『源氏物語』 青空文庫
我々は、先祖以来二千六百年来の皇恩を思ひ、現在日本国民たるの多幸を思はば、一致団結、今次の大業のために、身命を捧げ、以て二千六百年|肇国以来の皇謨を扶翼し奉るべきであると思ふ。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
尽忠の誠心を披瀝して、皇恩に御酬い致さねばならぬ。
— 国枝史郎 『赤坂城の謀略』 青空文庫
皇恩|浩蕩とも書いてある。
— 踊る地平線 『踊る地平線』 青空文庫
「現代文化の中にあり、皇恩のあまねき日にさへなほ病者の歎きは深いのに、今から四十年も前の遺伝思想の中に救ひの手の乏しかつた日の病者達のみじめさは想ひを超ゆるものがあつたであらう。
— 岸田國士 『一対の美果』 青空文庫
これ、余が明治、大正の昭代より受けたる皇恩と国恩との万一に報答せんとする素志である。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
旅人は早く起きだして何をするかといえば、はるかな東方に向かって皇恩を祈るのである。
— 井上円了 『西航日録』 青空文庫