常春
とこはる
名詞
標準
everlasting spring
文例 · 用例
風はそよとも吹かず、日熱からず、四方のけしきのどかに見わたさるるに時じくに鶯鳴くも二荒のおくなる里は常春にして舟、菖蒲が浜に着く。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
蔦蘿に包まれたる水道の址とこれを圍める橄欖の茂林とは、黯澹たる一幅の圖をなして、わが刻下の情にの如きありて、常春藤と石長生とは其壁を掩ひ盡せり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
この末黒野のゆふぐれ、二月寒のさびれに、よろづの實母おほみ慈悲のふところ深く隱れて、やがても往かむ彼方の常春あけぼの望み得るぞ、吾世の祕密、――憂身の光や、日も夜も醉ひてあらめ。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
そうなると極寒の海に俄然常春が訪れるじゃないか、漁業や交通やその他いろいろの事業に関して……」「ほう、これは面白い想定だ。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
初びかり、げに常春のかなた見て、躍りぬ、胸の聖ごころ。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
常春藤の葉5・27(夕) 西部戦線の聯合軍を援けに、最近本国から巴里へ渡つた米国青年士官の二人があつた。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
「そこに常春藤が植わつててよ。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
常春藤の葉つ葉は、小さければ小さい程|愛情が深いんですつて。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
作例 · 標準
標高の低いこの盆地は、冬でも雪が降らず常春のような穏やかさだ。
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温室の中は常に一定の温度に保たれ、まるで常春の別世界のようだ。
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常春の国を舞台にしたその物語は、人々の優しさに溢れた内容だった。
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