徒渡り
かちわたり
名詞
標準
文例 · 用例
さりとて、行手は千住の大橋で、川を徒渡りでもしない限り、裏道を通り抜けるというわけにもゆきません。
— 禹門三級の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そうして、この海をかち渡りするか、泳いでか、とにかく、いま出た船を追いかけて乗るつもりであったでしょう。
— 年魚市の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「やれそれと、のぶとい奴じゃ、渡場をかち渡りするは御法度なんでア、何たるワザワグこったべえ、只じゃ済まねえべ、お関所破りと同罪なんでア、早うでんぐり返りな、素直にでんぐり返って舟へ乗って渡って来てかんせ!
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
三十二 橋の上からは、物の二町とは隔らない川下を、かち渡りしている二つの人影は、ここから見当をつけても、そう危険性なものではないらしい。
— 山科の巻 『大菩薩峠』 青空文庫