岳樺
だけかんば異読 ダケカンバ
名詞
標準
Erman's birch (Betula ermanii)
文例 · 用例
この谷を登ると岳樺のまばらに生えた広い尾根に出ることができた。
— 加藤文太郎 『単独行』 青空文庫
この尾根は岳樺の疎林でとても気持のいいものだった。
— 加藤文太郎 『単独行』 青空文庫
頂上には東京商大の人々が立てた岳樺の小枝があって、それに一行の名前を書き入れた中山彦一様の名刺がバットの空箱に入れて挟んであった。
— 加藤文太郎 『単独行』 青空文庫
雪の消えた両側の斜面には、春を待ちかねていた各種の高山植物が咲き乱れたり、角ぐむ草の芽立ちがほの紅く匂ったりして、登山者の目を楽しませ、近くの岳樺や深山榛の矮い林の中では、鶯、駒鳥、大瑠璃其他の小鳥が囀り交わして、快い響を漂わしている。
— 木暮理太郎 『山の魅力』 青空文庫
鳩は二、三回頭の上を飛び廻ると、つい近くの岳樺に止ってしまった。
— 木暮理太郎 『朝香宮殿下に侍して南アルプスの旅』 青空文庫
大きな岳樺や白檜などが折れたり、根ぐるみ引抜かれたりして、雪に埋まっている。
— 木暮理太郎 『朝香宮殿下に侍して南アルプスの旅』 青空文庫
花崗岩の※爛した細砂が雪のように白く敷き詰めている頂上から少し東に下ると、絶えず右に地獄谷を瞰下する断崖の縁に沿うて、始めは矮小な偃松と黄花石楠などの生えている中を、後には巨岩と太い偃松との重なり合っている間を、右に左にうねり下り、やがて偃松が終って岳樺や深山榛などの林の中を暫く下ると小屋に達する。
— 木暮理太郎 『朝香宮殿下に侍して南アルプスの旅』 青空文庫
雪が尽きると谷は俄に蹙まり、竪樋のように急峻となったので、左側の尾根に移り、丈の高い偃松に交って岳樺や七竈、深山榛などが灌木状に密生している中を押し分け掻き分け攀じ上った。
— 木暮理太郎 『北岳と朝日岳』 青空文庫
作例 · 標準
標高の高い場所へ行くと、白く輝く岳樺の幹が美しく映える。
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厳しい寒さに耐えるように曲がった岳樺の枝ぶりに、自然の力強さを感じる。
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登山の途中で岳樺の森を抜け、ようやく視界が開けた。
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