槍中
やりちゅう
名詞
標準
文例 · 用例
『常山紀談』にいわく、摂津半国の主松山新助が勇将中村新兵衛たびたびの手柄を顕わしければ、時の人これを槍中村と号し武者の棟梁とす。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
一日に槍を合す事十七度、首四十一級を得たから世に槍中村と称えたという。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
そのころ、畿内を分領していた筒井、松永、荒木、和田、別所など大名小名の手の者で、『鎗中村』を知らぬ者は、おそらく一人もなかっただろう。
— 菊池寛 『形』 青空文庫
こうして鎗中村の猩々緋と唐冠の兜は、戦場の華であり敵に対する脅威であり味方にとっては信頼の的であった。
— 菊池寛 『形』 青空文庫
そのうえに彼らは猩々緋の『鎗中村』に突きみだされたうらみを、この黒皮縅の武者の上に復讐せんとして、たけり立っていた。
— 菊池寛 『形』 青空文庫