合う
あう
動詞
標準
文例 · 用例
お通夜の人々は自分の仕振りに困じ果ててか、慰めの言葉もいわず、いささか離れた話を話し合うてる。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
しかるに今日は偶然の事から屡手を採り合うに至った。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
二人の心持が今少しませて居ったならば、この二日の間にも将来の事など随分話し合うことが出来たのであろうけれど、しぶとい心持などは毛ほどもなかった二人には、その場合になかなかそんな事は出来なかった。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
それであるから外国から言葉が入って来る場合に、聞く人の言語のもっている音に合わないような音があると、その音を変えて、聞く人の言語にある諸音の中のどれかに合うようにするのであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
それに反して、すらりと細い女には横縞の着物もよく似合うのである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
来月の某日が何曜日になるかを見たいのだと答えると、それならば「カレンダー」で間に合うでしょうというのである。
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫
お口に合うかどうかわかりませんが」「それは御厚意をどうもありがとう」 村上は山崎の友情を言葉でよりも心で深く感謝している様子だった。
— 九鬼周造 『かれいの贈物』 青空文庫
おそらくこの二つの並行線は、永久にどこまで行っても並行線で、無限に切り合う機会がないかも知れない。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫