矢来
やらい
名詞
標準
rough fence of bamboo, logs, etc. constructed at battle sites or execution grounds
文例 · 用例
寓所ハ牛込|矢来町三番地|字中ノ丸丙六〇号」とある。
— 寺田寅彦 『子規自筆の根岸地図』 青空文庫
矢来下行き電車に乗って、理研前で止めてもらおうとしたが、後部入り口の車掌が切符切りに忙しくてなかなか信号ベルのひもを引いてくれない。
— 寺田寅彦 『破片』 青空文庫
そこには、刑場らしい、かまえも、竹矢来も、何もなかった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
帰朝当座の先生は矢来町の奥さんの実家|中根氏邸に仮寓していた。
— 寺田寅彦 『夏目漱石先生の追憶』 青空文庫
そこには一丈もありそうな棒矢来の塀と、昔風に黒渋で塗られた火の見|櫓があった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
ロシアの田舎の別荘の、矢来の彼方に見る雪は、うんざりする程永遠で、雪の降る日は高貴の夫人も、ちつとは愚痴でもあらうと思はれ……雪が降るとこのわたくしには、人生がかなしくもうつくしいものに――憂愁にみちたものに、思へるのであつた。
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
それについて毎々議論の出ることは、ここに一定の場所を定め、竹矢来などを結いまわして仇討の勝負をさせる。
— 岡本綺堂 『かたき討雑感』 青空文庫
しかし芝居や講談にあるような、竹矢来結いまわしのかたき討などは実際めったになかったであろう。
— 岡本綺堂 『かたき討雑感』 青空文庫
作例 · 標準
昔の合戦場には、簡易な矢来が築かれていた。
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矢来を乗り越えようとする兵士たちの姿があった。
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その場所は、かつて矢来で囲まれた処刑場だった。
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