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丸太足場

まるたあしば
名詞
1
標準
scaffolding
文例 · 用例
新しき石垣組の線は高く美しく築かれてゆき、天守閣が建つ所の鑿の音や手斧のひびきは、摩天の丸太足場に、時代の黎明の来るのを、この国にも告げている。
吉川英治 黒田如水 青空文庫
奉行の藤木権之助が、その様子を見て、なにか仕事の上の急用かと、「オオ、何事」「また、例の――」と、大膳や部下たちは、なにか喋舌りかけたが、そこの丸太足場の蔭に、城主や上人のすがたがちらと見えたので、「あ……殿も、上人もこれに」急に、はばかって、大地へひざまずいてしまった。
吉川英治 親鸞 青空文庫
「へい」平次郎は、神妙そうに、頭を下げて、逃げるように、丸太足場の上へ登って行った。
吉川英治 親鸞 青空文庫
丸太足場も、筵掛もすっかり取払われて、きのうの夕方は、かんな屑一つないようにきれいに掃き浄められていた。
吉川英治 親鸞 青空文庫
そして濠には、石や材木を積んだ船が、無数にはいっているし、遠くみえる城の石垣や曲輪には、朝顔を咲かせる助け竹のように、丸太足場が組まれてあった。
空の巻 宮本武蔵 青空文庫
そして、遠く走せていた目を、すぐ真下の作事場――内濠のところにうつすと、そこには数千の人夫や工匠が、朝顔のかこいのように縦横に組まれた丸太足場で、エイヤエイヤと、諸声あわせて働いているのが見られた。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫
丸太足場の上や下で、わあわあと、掛け声や様子ばかりは、懸命にやっているようだが、実際は、偽装に過ぎなかった。
第二分冊 新書太閤記 青空文庫
淀川を渡るとすぐ望まれるのはかなり大規模な改修計画と見られる宝寺城の丸太足場であり、通路は牛馬の轍で縦横にえぐられ、耳に聞えてくるものもすべて秀吉の旺なる意欲の縮図と観られないものはない。
第九分冊 新書太閤記 青空文庫
作例 · 標準
「工事現場の丸太足場は、金属製とは違う独特のしなりがあって安心感があるよ」
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伝統的な建築の修復現場では、今でも職人が器用に丸太足場を組み上げている。
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細い丸太を番線で手際よく縛り、あっという間に高い丸太足場が完成した。
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