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硝盃

硝盃
名詞
1
標準
文例 · 用例
幸い叔父は皆まで呑まずに気が附いたから其の時は唯身体の痺れたくらいで済んだ、爾して直ぐに此の酒には毒があると云い、呑み掛けた硝盃と酒の瓶とへ両手を掛け人を呼んで封をさせて了った、夫だけがやっとの事で其の中に痺れが総身へ廻り、後は何事も為し得ぬ容体と為った。
黒岩涙香 幽霊塔 青空文庫
殿「これ/\何でも医者の云ふ通になれ、素人の癖に何が解るものか、是は舎利塩を四匁粉薬にして遣はすから、硝盃に水を注ぎ能く溶いて然うして飲め、夫から規那塩を一|分入れる処ぢやが、三|分も加へよう。
三遊亭円朝 華族のお医者 青空文庫
殿「夫は何うも往かぬな、併しさういふのには魔睡剤を用ゆると直に癒るて、モルヒネをな、エート一ゲレンは一|厘六|毛、一グラムとは一|匁と申して三|分ゲレンとは三|割にして硝盃に三十|滴が半ゲレンぢやが、見て居れ斯ういふ工合にするのだ。
三遊亭円朝 華族のお医者 青空文庫
硝盃へ先に水を入れて、ポタリ/\と壜の口を開けながら滴すのだが、中々素人にはさう旨く出来ない、二十|滴と思つた奴が六十|滴許出た。
三遊亭円朝 華族のお医者 青空文庫