人境
じんきょう
名詞
標準
human habitation
文例 · 用例
ちょうど十九世紀に著しく勃興した探検事業は、科学的研究心と合体して、未知数に向い、無人境に向った結果、山岳研究ということが、欧洲より米国に、また日本に伝わって来て、諸々の文明国は、山岳会を有するに至った。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
彼が獰猛野獣の如きは其人境遇の罪で、其人自身の罪では無かった。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
また熱帯無人境の阿弗利加内地や、原始的なる南洋タヒチの蛮島等は、単にそれを思うだけでも、吾人にとって詩的の興奮を感じさせる。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
十三 どこも変らず、風呂敷包を首に引掛けた草鞋穿の親仁だの、日和下駄で尻端折り、高帽という壮佼などが、四五人境内をぶらぶらして、何を見るやら、どれも仰向いてばかり通る。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
歩々人境を離れて天景に赴く、人間この味あり、曷んぞ促々として功名の奴とならむ。
— 北村透谷 『客居偶録』 青空文庫
冬になればこのへんはほとんど無人境になるそうであるから。
— 寺田寅彦 『軽井沢』 青空文庫
蓋し著者は詩境と人境との区別あるを知つて、之を実行するに当ツては終に区別あるを忘れたる者なり。
— 石橋忍月 『舞姫』 青空文庫
それは無人境の大地にあいている深い陥穽のようなものだ。
— 海野十三 『ある宇宙塵の秘密』 青空文庫
作例 · 標準
この島は、豊かな自然と人境(じんきょう)が調和した楽園だった。
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砂漠の真ん中に、わずかな人境(じんきょう)が見えた。
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彼は、都市部から離れた静かな人境(じんきょう)に家を建てた。
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