飽気
飽気
名詞
標準
文例 · 用例
そのあまりの飽気なさにわたくしは却って世の苦労人というものに憎みさえ持つのでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
血眼でもう武者振附そうだから、飽気に取られていた円輔が割って入った。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
其儘出て来るのが、何だか飽気なくて、「今日|貴嬢の琴のお師匠さんの前を通りました。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
唯|其切で、何だか余り飽気なかった。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
何だか飽気ないやうね。
— 鈴木三重吉 『桑の実』 青空文庫
さては望外なる主従の喜に引易へて、見物の飽気無さは更に望外なりき。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
マニーロフの方も、すこし飽気にとられた形で相手の顔を眺めていた。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
」「貴下は何も御存じないと思いますが、実はこれ/\」 甚七は暫く飽気にとられていた。
— 直木三十五 『新訂雲母阪』 青空文庫