紅空木
べにうつぎ
名詞
標準
文例 · 用例
珍らしく紅空木の花が咲いて居るほかは何ひとつ花とて無く、名さえもわかぬ草の種類がひた茂りに茂って居る。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
ひそやかにもの云ひかくる啼声のくろつがの鳥を聞きて飽かなく草の穂にとまりて鳴くよ富士が嶺の裾野の原の夏の雲雀は夏草の野に咲く花はたゞひといろ紅空木の木のくれなゐの花寄り来りうすれて消ゆる真日中の雲たえまなし富士の山辺に追憶と眼前の風景 私は日向の国尾鈴山の北側に当る峡谷に生れた。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
もつとも、ベニウツギだとか、バイクワウツギだとか、さまざまな特有の名前がついてはゐたが……。
— 堀辰雄 『フローラとフォーナ』 青空文庫