泥絵
どろえ異読 でいえ
名詞
標準
distemper painting
文例 · 用例
はげて、くすんだ、泥絵具で一刷毛なすりつけた、波の線が太いから、海を被いだには違いない。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
腰衣のような幅広の前掛したのが、泥絵具だらけ、青や、紅や、そのまま転がったら、楽書の獅子になりそうで、牡丹をこってりと刷毛で彩る。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
そして、二階をあがりつめて廊下に出ると、神田川の裾になった川面に微藍の色をした潮が中高にとろりと湛えて、客を乗せた一|艘の猪牙船が大川の方へ出ようとして、櫓の痕を泥絵の絵具のように一筋長く印しているのが見えた。
— 田中貢太郎 『鼓の音』 青空文庫
或時は無地物に泥絵具でやたら縞を描いたのを着ていた。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
周囲を杉の皮で張って泥絵具で枝を描き、畳の隅に三日月形の穴を開け、下から微かに光線を取って昼なお暗き大森林を偲ばしめる趣向で、これを天狗部屋と称していた。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
泥絵具は絹や鳥の子にはかえって調和しないで、悪紙粗材の方がかえって泥絵具の妙味を発揮した。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
椿岳は常から弱輩のくせに通人顔する楢屋が気に入らなかった乎、あるいは羽織の胴裏というのが癪に触った乎して、例の泥絵具で一気呵成に地獄変相の図を描いた。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
浅草絵は浅草紙に泥絵具で描いたものにしろ、十二枚一と袋一朱ではナンボその頃でも絵具代の足しにもならなかったは明かである。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
作例 · 標準
この古い壁画は、泥絵の技法で描かれたものだ。
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泥絵は、顔料を膠液で溶いて描く、素朴な表現が特徴の絵画だ。
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修復家が泥絵の劣化部分を慎重に補修している。
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標準
painting made with gold or silver paint (usu. on a dark background)
作例 · 標準
日本の伝統的な屏風には、泥絵の技法で豪華な装飾が施されている。
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闇夜に光る月を泥絵で表現した作品は、神秘的な美しさがあった。
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この泥絵は、金泥と銀泥を巧みに使い分けている。
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ウィキペディア
泥絵(どろえ)とは、江戸時代から明治時代にかけて描かれた浮世絵の一種。顔料に胡粉を混ぜ、直接筆を用いて不透明な色調で描かれたもので、胡粉絵ともいう。
出典: 泥絵 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0