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殊別

しゅべつ
名詞
1
標準
文例 · 用例
性の殊別は生殖の結果を健全にし確固たらしめんがために自然が案出した妙算であるのは疑うべき余地のないことだ。
有島武郎 惜みなく愛は奪う 青空文庫
だけど姉ちゃんだから殊別にそんな金の蜜柑の有る事丈は教えてあげたんだけど…… 自分で見つけて来なけりゃあ。
宮本百合子 小さい子供 青空文庫
何にも殊別なものはなく、いつもの、ハンバーグステーキにマッシュドポテトウ、アニオン、おつゆ、おひたしでよろこんで居る。
一九二一年(大正十年) 日記 青空文庫
妻となった人ならばいかにも可愛らしい、殊別の丸みを心にもってやさしみのある、そばに居たらいつまでもはなれたくないような人、顔なんかどうでも声なんかどうでも只、夫にからかわれてもおとなしくやりかえし、手紙の代筆も出来、お料理が上手で朝夕の送り向えを気持よくしていつもきげんよくして居る人がすき。
宮本百合子 妙な子 青空文庫
天體の説明は星霧説ありて、個々中心の分立を統一し、進化説の發達は、漸やく各科學の統一を催し、統一の極、眞を求め、善を求め、美を求むるの念にして、皆歸一する所あり、東西境遇の阻絶より、殊別に養成せられたる偏局の氣風も、銷融和合し去らば、一致の大功或は此に完成することあらん。
内藤湖南 學變臆説 青空文庫
人生そのものは、人生の個々内容及びその總和とは殊別なる經驗の對象である。
阿部次郎 三太郎の日記 第二 青空文庫