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名詞
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標準
文例 · 用例
朝の黄金の光が颯っと射し込み、庭園の桃花は、乱たり、鶯の百囀が耳朶をくすぐり、かなたには漢水の小波が朝日を受けて躍っている。
――新曲聊斎志異―― 竹青 青空文庫
茶色の枯れたような冬の芽の中に既にいま頃から乱たる花が用意されているのだと思うと心が勇む気がする。
黒島傳治 四季とその折々 青空文庫
剣戟は巷に舞っているこの伴奏を受けての思想の力争――七花八裂とも紛飛|乱とも形容しようもない入りみだれた有様だった。
岡本かの子 荘子 青空文庫
賑やかに入って来た客は印度婦人服独特の優雅で乱な衣裳を頭から被り、裳裾を長く揺曳した一団の印度婦人だった。
岡本かの子 ガルスワーシーの家 青空文庫
方位によつて従来行動の吉凶祝福を申しまするのも、二千年も前の慰子といふ兵法家が既に嘲笑つて居りまして、方角の好否で戦の勝敗が定まつて堪るものかと申して居ります位です。
幸田露伴 運命は切り開くもの 青空文庫
なんの因縁で……」葉子は自分をこう卑しみながらも、男の目を迎え慣れた媚びの色を知らず知らず上まぶたに集めて、それに応じようとする途端、日に向かって目を閉じた時に綾をなして乱れ飛ぶあの不思議な種々な色の光体、それに似たものが乱として心を取り囲んだ。
有島武郎 或る女 青空文庫
殊にハナウマイの涯しない白砂のなだらかさ、緑葉|伸び張ったパルムの梢の鮮やかさ、赤や青の海草が乱と潮に揺れてみえる岩礁の、幾十|尋と透いてみえる海の碧さは、原始的な風景というより風景の純粋さといった感銘がふかく、ながく心に残っています。
田中英光 オリンポスの果実 青空文庫
殊にハナウマイの涯しない白砂のなだらかさ、緑葉伸び張ったパルムの梢の鮮やかさ、赤や青の海草が乱と潮に揺れてみえる岩礁の、幾十尋と透いてみえる海の碧さは、原始的な風景というより風景の純粋さといった感銘がふかく、ながく心に残っています。
田中英光 オリンポスの果実 青空文庫