和楽
わらく
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
peace and harmony
文例 · 用例
夏とはちがって人影も見えぬ和楽園の前に釣を垂れている中折帽の男がある。
— 寺田寅彦 『高知がえり』 青空文庫
能く家を整えて、一家をして、より多くの和楽幸福を得しむると云うことは、人間の事業中に在って、最も至聖なるものである。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
然りと雖も相互に於ける身分の貴賤、貧富の隔壁を超越仕り真に朋友としての交誼を親密ならしめ、しかも起居の礼を失わず談話の節を紊さず、質素を旨とし驕奢を排し、飲食もまた度に適して主客共に清雅の和楽を尽すものは、じつに茶道に如くはなかるべしと被存候。
— 太宰治 『不審庵』 青空文庫
けれどもこんな心細い腕前で「主客共に清雅の和楽を尽さん」と計るのも極めて無鉄砲な話であると思った。
— 太宰治 『不審庵』 青空文庫
失せにしものは此に見出され、求むるものは此に備はり、家|兵燹に焼かるる憂なく、愛する夫を戦場に死せしめず、和楽の和雅音大空に棚引いたり。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
太平楽の並べ合いをする「男女同権」の意味からでなく、家庭和楽のすすめ合いをする「男女同義務」の上から見て――鼻の表現研究の行き方である恋愛至上主義、即ち文化生活向上の意味から見て、取り敢ず大白を挙げて慶賀すべき現象と考えられるのであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
わが邦幸いに従来大字ごとに神社あり仏閣ありて人民の労働を慰め、信仰の念を高むると同時に、一挙して和楽慰安の所を与えつつ、また地震、火難等の折に臨んで避難の地を準備したるなり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
一家和楽の庭には秋のあわれなどいうことは問題にならない。
— 伊藤左千夫 『隣の嫁』 青空文庫
作例 · 標準
家族全員が和楽に満ちた日々を過ごしている。
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その村では、人々が互いに助け合い、和楽を保っている。
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国際社会の和楽は、全ての国の願いである。
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