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下剋上

げこくじょう
名詞
1
標準
文例 · 用例
下剋上の世であった。
中島敦 弟子 青空文庫
政治的陰謀の激しい下剋上の当時に於て、暗殺されなかっただけでも相当なものだ。
菊池寛 応仁の乱 青空文庫
かゝるためしは先代未聞のことなり」 そして更に、これは今の武士が武芸を怠った為に、足軽が数が多く腕っ節が強いのを頼み、狼藉を働くのであって、「左もこそ下剋上の世ならめ」と憤慨して居る。
菊池寛 応仁の乱 青空文庫
併し一定の社会秩序に生活の基礎を置く貴族階級にしてみれば、これ程心外な現象もないし、実際下剋上と云う言葉の意味も、現在我々が想像する以上に、深刻なものだったらしい。
菊池寛 応仁の乱 青空文庫
武士階級の勢力を利用して、擅に幕府を樹立したことは、やがて武士階級をしてその勢力を自覚せしめて、下剋上の姿を現はし幕府を蔑視し、自己の好悪利害の赴くまゝに行動して、隠謀叛乱の絶え間なからしめてゐる。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
八代の義政は、権臣や諸将の勢力から身を避けるために、風流の道に逃避し、下剋上の当時に、やつと一身の安きを保ち得た将軍である。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
戦国時代 足利時代の末期には、下剋上の実例が到る処に在る。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
今川家は、下剋上の犠牲にならなかつた足利時代の名家だ。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫